こんにちは、rueです。
今回は、前回同様、世界遺産検定1級対策、基礎知識の覚えておきたいポイントごとにわかりやすく解説していきます。
世界遺産検定1級対策#3【勉強法 基礎知識 完全保存版】の年表や世界遺産検定1級対策#4【勉強法 基礎知識①】と合わせてご覧ください。
それでは一緒に学んでいきましょう!!
青文字は特に覚えておきたい必須ポイントです。
世界遺産条約
第17回ユネスコ総会にて採択され、その時の議長が荻原徹日本政府代表です。
文化遺産や自然遺産の定義、世界遺産リストと危機遺産リストの作成、世界遺産委員会や世界遺産基金*の設立、遺産保護のための国内機関の設置、立法・行政措置の行使、国際的援助などを定めています。(全38条*)
特に文化遺産と自然遺産を1つの条約で保護しようとしている点や保護・保全の責任は締約国にあること、教育・広報の重要性などが重要です。
※世界遺産基金の運用基準は
- 緊急援助:遺産の復興費用
- 準備援助:事前調査への準備費用
- 保全・管理援助:専門家の育成や教育・広報費用など
こちらも覚えましょう。
※テキストでの全38条は世界遺産条約の概要に8章で簡単にまとめられているので、目は通しておくと良いです。
世界遺産条約締約国会議
2年ごとにユネスコ総会会期中に開催され、世界遺産基金への分担金の決定、世界遺産委員会委員国の選定、活動報告書の受理などが行われます。
世界遺産委員会
1年に1度開催され、当初15ヵ国で構成されていましたが、締約国が40ヵ国になり21ヵ国に増枠されました。
また7ヵ国で構成されるビューロー会議では議長国1、副議長国5、書記国1が世界遺産委員会の進行や作業日程の決定を行います。
※その他、世界遺産委員会での主な審議①〜⑦の内容は要チェックです。
4段階決議
- 登録:その名の通り登録が認められる決議
- 情報照会:世界遺産委員会が追加情報を求める決議
- 登録延期:より綿密に評価・調査を行うか、本質的な改定が必要とされる決議
- 不登録:その名の通りふさわしくないと判断した決議
世界遺産委員会事務局(世界遺産センター)
パリのユネスコ本部内にある世界遺産リストへの登録推薦書を受理するところです。
※世界遺産センターが設立された1992年には、日本が世界遺産条約を批准、文化的景観の概念が採択、アジェンダ21が採択と様々なことがあり、こちらも同年に起こったこととして問題に出やすいです。
グローバルストラテジー
世界遺産リストの不均衡を是正するために採択されました。
- 地理的拡大
- 産業・鉱山・鉄道関係の強化
- 先史時代の強化
- 20世紀以降の文化遺産
※同年(1994年)に奈良文書が採択されました。
世界遺産に関するブタペスト宣言
「4つのC」が示され、その後2007年に「5つのC」になりました。
- Credibility(信頼性)
- Conservation(保存)
- Capacity-building(能力開発)
- Communication(情報伝達)
- Community(共同体)
歴史的都市景観の保護に関する宣言
ウィーン覚書(ウィーン・メモランダム)を受けて採択されました。
その他
その他の項目も名前を聞いて、内容がイメージできるよう、テキストは一通り目を通すようにすると良いと思います。
※出典 世界遺産検定1級公式テキスト すべてがわかる世界遺産大辞典<上>
まとめ
今回は世界遺産検定1級対策#3【基礎知識 完全保存版】の年表を踏まえて、世界遺産条約からの流れをまとめてみました。
次回は世界遺産の定義を学んでいきたいと思います。
以上最後までお読みいただきありがとうございました。
次回につづく…
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