こんにちは、rueです。
今回は、世界遺産検定1級対策、基礎知識の覚えておきたいポイントごとにわかりやすく解説していきます。
前回の世界遺産検定1級対策#3【勉強法 基礎知識 完全保存版】の年表を踏まえながら、一緒に学んでいきましょう!!
青文字は特に覚えておきたい必須ポイントです。
アテネ憲章(歴史的記念建造物の修復のためのアテネ憲章)
記念物や建造物、遺跡などの保存・修復に関する基本的な考え方を初めて明確に示した憲章です。
ヴェネツィア憲章(記念建造物及び遺跡の保全と修復のための国際憲章)
記念物や建造物、遺跡などの保存・修復の際には建設当時の工法、素材を尊重することを決定した憲章です。
この憲章が「真正性」の概念になりました。
真正性
文化遺産に求められる概念で、それぞれの文化的背景の独自性や伝統を継承していることが求められます。
※1994年に「真正性に関する奈良会議」が開催され「奈良文書」が採択されました。
完全性
全ての世界遺産に求められる概念です。
※テキストにある3点の作業指針も要チェックです。
ユネスコ(国際連合教育科学文化機関)
パリに本部があり、世界平和と福祉に貢献、総会、執行委員会、事務局があり、総会は2年に1度開催されます。
※松浦晃一郎氏は、日本人初のユネスコ事務局長として第8代の2期を務めました。
ICCROM(文化財の保存及び修復の研究のための国際センター)
ローマに本部があり、不動産や動産の文化遺産の保全強化を目的とした研究や専門家の研修や養成、広報などを目的としたセンターです。
IUCN(国際自然保護連合)
スイスのグランに本部があり、世界遺産リストへ登録推薦された自然遺産の専門的調査や審査、報告を行う組織です。
ICOMOS(国際記念物遺跡会議)
パリに本部があり、ヴェネツィア憲章の原則を基に設立されました。
世界遺産リストへ登録推薦された文化遺産の専門的調査や審査、報告を行う組織です。
人間と生物圏計画(MAB計画)
ユネスコが立ち上げた研究計画で、研究やモニタリングなどが行われています。
「生物圏保存地域」を定めており、日本からも10件*が登録されています。
この生物圏保存地域では生物多様性を3つの段階に分けて保護しています。
- 核心地域(コア・エリア)
- 緩衝地帯(バッファー・ゾーン)
- 移行地帯(トランジション・エリア)
2005年にはバッファー・ゾーンに関する作業指針が改定されました。
*10件 「大台ヶ原・大峰山・大杉谷」「屋久島・口永良部島」など
その他
ハーグ条約がオランダのハーグで採択されたこと、人間環境宣言がスウェーデンのストックホルムで開催されたことや開発問題と環境保全に取り組んでいることなどは最低限覚えておいたほうが良いです。
※出典 世界遺産検定1級公式テキスト すべてがわかる世界遺産大辞典<上>
まとめ
今回は年表にまとめた世界遺産条約が採択される以前の項目をまとめてみました。
次回は、世界遺産条約が誕生してからの項目を学んでいきたいと思います。
以上、最後までお読みいただきありがとうございました。
次回につづく…
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